
10代 女性のご相談
シイタケ皮膚炎ってどんな病気?

医師の回答
シイタケ皮膚炎は、生しいたけや加熱不十分なシイタケを食べることで発症します。
〜食べたあとに“みみずばれ”のような赤い発疹がでたら!?〜 シイタケ皮膚炎は、生しいたけや加熱不十分なシイタケを食べることで発症します。
シイタケに含まれる成分が関連していると考えられていますが、原因は不明です。
シイタケを食べて数時間から数日後に、からだに強いかゆみがあらわれ、掻くことで掻いた場所が掻きむしったように
発赤し、細かい水ぶくれがあらわれます。
抗ヒスタミン薬とステロイド(副腎皮質ホルモン)外用薬の投与により、2~3日ほどで症状は回復します。
シイタケ皮膚炎とは?赤いみみずばれのような発疹に注意!
シイタケ皮膚炎は、加熱が不十分な生しいたけを食べた後に、強いかゆみを伴う線状の赤い発疹が皮膚に現れるアレルギー様の皮膚炎です。見た目は「みみずばれ」や「ひっかき傷」のようで、主に背中・お腹・腕・脚などに出るのが特徴です。
原因とされるのは、しいたけに含まれる成分「レンチナン」。加熱すれば無害ですが、生焼けの状態では体の免疫が過敏に反応し、炎症を起こすことがあります。
症状は食後数時間〜数日以内に発症し、かゆみが強く、かきむしることで悪化することも。ほとんどの場合は1週間以内に治まりますが、ステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬の処方で早期に改善が見込めます。
✅ シイタケ皮膚炎の治療に使われるお薬
▶ 基本方針:対症療法(ステロイド外用+抗ヒスタミン薬)
①【外用ステロイド薬】★炎症・かゆみを抑える
強力型 ベタメタゾン リンデロンV軟膏/ローション 軽〜中等度の場合に
最強型 クロベタゾール デルモベート軟膏 皮疹が広範囲・強い場合に短期間使用
🔹 1日1~2回塗布。赤みや膨疹が強い部位に使用
🔹 顔などには弱めのステロイドを選択(ロコイドなど)
②【抗ヒスタミン薬】★かゆみ・掻破防止
第2世代 レボセチリジン ザイザル 眠気が少ない。かゆみに有効
第2世代 フェキソフェナジン アレグラ 非鎮静性。軽症例に使いやすい
第1世代 クロルフェニラミン ポララミン 強いかゆみ・不眠に有効(眠気あり)
🔹 掻きむしりを防ぐため、就寝前に眠くなるタイプを使うことも有効
③【ステロイド内服】★ごく稀に重症例で
全身症状(発熱・全身紅斑・強い掻痒)がある場合に限って短期間使用
プレドニゾロン プレドニン錠 通常10~20mg/日を数日間のみ服用
※ 多くの例は外用薬と抗ヒスタミン薬のみで改善します
🔬 病院で何を調べるの?
1. 問診
医師は以下のような内容を丁寧に確認します。
発疹が出た時期や経過(食事からの時間など)
シイタケや他のキノコ料理を食べたかどうか
発疹が出た部位やかゆみの強さ
発疹の形や広がり方(線状、掻いた痕のような見た目など)
他の病気や、服薬中の薬があるか など
2. 視診(皮膚の観察)
みみずばれのような線状の赤い発疹があるかを確認
蕁麻疹や帯状疱疹など、他の皮膚疾患との鑑別も行います
シイタケ皮膚炎は、見た目が特徴的なことが多く、問診と視診で比較的診断しやすい疾患です。
3. 必要に応じて行う検査
シイタケ皮膚炎では通常、特別な血液検査やアレルギー検査は不要ですが、次のような場合は追加の検査をすることがあります。
他の皮膚病が疑われる
症状が長引いている、または再発している
蕁麻疹やアレルギー疾患との鑑別が難しい場合
※通常、シイタケ皮膚炎は“確定診断”よりも臨床診断(症状+経過+問診)で診断されます。
🩺 他の皮膚病との違い(鑑別)
蕁麻疹
⇒盛り上がったかゆみのある発疹 数時間で消える/線状にはならない
接触皮膚炎(かぶれ)
⇒触れた部位に赤み・かゆみ 食後ではなく、皮膚に触れた場所に出る/決まった形
皮膚描記症(デルモグラフィズム)
⇒ひっかくとすぐミミズ腫れになる体質 外的刺激によるもので、食べ物とは無関係
予防のポイント
しいたけは中までしっかり加熱調理すること
発疹やかゆみが出たら、早めに皮膚科を受診
<参考資料>
新潟薬科大学卒業。筑波大学大学院 公衆衛生学学位プログラム修了(修士)
ウエルシア薬局にて在宅医療マネージャーとして従事し、薬剤師教育のほか、医師やケアマネジャーなど多職種との連携支援に注力。在宅医療の現場における実践的な薬学支援体制の構築をリード。2023年より株式会社アスト執行役員に就任。薬剤師業務に加え、管理業務、人材採用、営業企画、経営企画まで幅広い領域を担当し、事業の成長と組織づくりに貢献している。さらに、株式会社Genonの医療チームメンバーとして、オンライン服薬指導の提供とその品質改善にも取り組むとともに、医療・薬学領域のコンテンツ制作において専門的なアドバイスを行っている。経済産業省主催「始動 Next Innovator 2022」採択、Knot Program 2022 最優秀賞を受賞。
ヒフメドの編集チームは、皮膚疾患で悩む方に向けて専門的かつ最新の情報を分かりやすく届けることを目指しています。
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