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10代 女性のご相談

ざ瘡(尋常性ざ瘡)【ニキビ】ってどんな病気?

医師の回答

ざ瘡<尋常性ざ瘡>は「ニキビ」とも呼ばれ、皮脂分泌の増加や毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が原因でできた小さなブツブツです。

〜思春期だけじゃない!?大人にもできる「炎症性の皮膚疾患」!〜
ざ瘡<尋常性ざ瘡>は「ニキビ」とも呼ばれ、皮脂分泌の増加や毛穴のつまり、アクネ菌の増殖が原因でできた小さなブツブツです。
過剰な皮脂が毛穴の中にたまり、面皰(めんぽう)・コメドという白ニキビや黒ニキビが作られます。
面皰・コメドが炎症を起こして赤ニキビとなり、さらに悪化すると膿がたまって黄ニキビになります。
おでこ、頬、顎、くちのまわり、胸、背中などによくできます。

ざ瘡(尋常性ざ瘡)とは、皮脂の過剰分泌・毛穴の詰まり・アクネ菌の増殖によって毛穴に炎症が起こり、額や頬、フェイスライン、胸や背中などに白ニキビ(閉鎖面皰)・黒ニキビ(開放面皰)・赤ニキビ(丘疹)・黄ニキビ(膿疱)などのブツブツができる皮膚の慢性炎症性疾患で、思春期だけでなく大人にも見られ、進行すると色素沈着や瘢痕(クレーター)などのニキビ跡を残すこともあるため、皮膚科での早期治療と正しいスキンケア、生活習慣の見直しが重要です。

 

✅ 尋常性ざ瘡(ニキビ)に使われる主なお薬一覧
◆ ①【外用薬(塗り薬)】
▶ A. 面皰(コメド)形成を抑える薬(角質剥離作用)
アダパレン ディフェリン®ゲル/クリーム 毛穴の詰まりを改善。第一選択薬。刺激感あり。
過酸化ベンゾイル(BPO) ベピオ®ゲル/ローション 抗菌+角質剥離。赤ニキビにも有効。漂白作用あり。
アダパレン+BPO配合 エピデュオ®ゲル 両方の作用を1本に。中等度以上のニキビに便利

🔸 塗り始めは刺激や赤みが出やすいため、夜1回から少量で開始
🔸 **初期悪化(2週間程度)**があるが、継続が大切

▶ B. 炎症(赤ニキビ)に対する抗菌外用薬
クリンダマイシン ダラシンTゲル 抗菌作用(アクネ菌)あり。長期使用で耐性菌に注意
ナジフロキサシン アクアチムクリーム ニキビ以外の皮膚感染にも使用される
オゼノキサシン アクアチムEX(新しめ) より耐性菌にも強いとされるフルオロキノロン系

※ 外用抗菌薬は単独では使用期間が限られ、通常はBPOなどと併用

◆ ②【内服薬】
▶ A. 抗菌薬(中等症以上、炎症性ニキビに)
ドキシサイクリン ビブラマイシン 第一選択。抗炎症作用もあり
ミノサイクリン ミノマイシン 頭痛・めまいなどの副作用に注意
ロキシスロマイシン ルリッド マクロライド系。耐性リスクに注意(短期使用)

🔸 原則として2~3か月以内の短期間使用
🔸 外用BPOやレチノイドとの併用が推奨されます

▶ B. ビタミン剤・漢方薬など(補助療法)
ビタミンB2・B6 チョコラBB、ピリドキサールなど 皮脂抑制・代謝改善に補助的に使われる
ビタミンC シナールなど 抗酸化作用・色素沈着予防
漢方薬 清上防風湯、桂枝茯苓丸など 体質・症状に合わせて皮膚科で処方されることも

◆ ③【重症例に対する特別治療(保険外)】
イソトレチノイン内服 ビタミンA誘導体。重症・再発性に非常に有効。日本未承認(自由診療)
ホルモン療法(女性) 低用量ピルやスピロノラクトン
ピーリング グリコール酸・サリチル酸など

✅ まとめ:ニキビの治療薬一覧
外用レチノイド/BPO ディフェリン、ベピオ、エピデュオ 毛穴の詰まりを改善、炎症予防
外用抗菌薬 ダラシンT、アクアチム 赤ニキビ(炎症)に
内服抗菌薬 ドキシサイクリン、ミノサイクリン 炎症性ニキビが多発する中等症以上に
ビタミン剤 B2/B6/C 皮脂・色素沈着対策(補助)
漢方薬 清上防風湯など 体質・月経関連などに応じて
自由診療 イソトレチノイン、ピルなど 難治性・再発性に強力だが副作用注意

 🔬 病院で何を調べるの?

1. 肌状態の視診(問診+視診)

ニキビの種類と重症度(白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビなど)
炎症の有無や、膿のたまり具合
できている部位の特徴(顔、背中、胸部など)
ニキビ跡や色素沈着、瘢痕の有無

2. 必要に応じた追加検査

ホルモンバランスの血液検査(特に大人ニキビや女性で月経不順がある場合)
感染の疑いがある場合の細菌検査
真菌(カビ)感染との鑑別(マラセチア毛包炎との区別)

3. 治療方針を決めるための確認

過去に使用した薬やスキンケア歴の確認
アレルギー歴や妊娠・授乳中かどうかの確認(薬の選択に関係)

4. 定期的な経過観察

処方薬の効果確認
新たな皮疹の出現や悪化の有無
ニキビ痕の変化や治療の調整

🔬 間違えやすい他の病気(鑑別)

 酒さ(赤ら顔)

⇒中年以降の顔の赤み+血管拡張 ニキビ様だが皮脂分泌少なめ/ステロイド悪化に注意

 毛包炎(もうほうえん)

⇒毛穴にばい菌が入って化膿 単発・痛み強め/短期間で治ることが多い

 ステロイドざ瘡

⇒ステロイド外用後のニキビ様発疹 口のまわりなどに密集/急に出ることが多い

 皮膚科的疾患(粉瘤など)

⇒しこり状で臭い・内容物が出る 触ると硬い・押すと中から出る白いもの

予防のポイント
洗顔は“やさしく・1日2回”
化粧水・保湿剤で肌のバリア機能を守る
メイク・日焼け止め選びも重要
食生活の改善
睡眠とストレス管理

<参考資料>

新潟薬科大学卒業。筑波大学大学院 公衆衛生学学位プログラム修了(修士)
ウエルシア薬局にて在宅医療マネージャーとして従事し、薬剤師教育のほか、医師やケアマネジャーなど多職種との連携支援に注力。在宅医療の現場における実践的な薬学支援体制の構築をリード。2023年より株式会社アスト執行役員に就任。薬剤師業務に加え、管理業務、人材採用、営業企画、経営企画まで幅広い領域を担当し、事業の成長と組織づくりに貢献している。さらに、株式会社Genonの医療チームメンバーとして、オンライン服薬指導の提供とその品質改善にも取り組むとともに、医療・薬学領域のコンテンツ制作において専門的なアドバイスを行っている。経済産業省主催「始動 Next Innovator 2022」採択、Knot Program 2022 最優秀賞を受賞。

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