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ワキガのよくある質問10選|皮膚科医が受診をすすめるケースも解説

ワキガ(腋臭症)については

「自分はワキガなのか」
「自然に治るのか」
「病院へ行くべきなのか」
など、多くの疑問があります。

ここでは、ワキガについてよく聞かれる質問を10個にまとめ、最後に皮膚科医が受診をおすすめするケースについて解説します。

よくある質問(FAQ)

Q1. 自分がワキガかどうか、自分でわかりますか?

ある程度の判断材料はありますが、セルフチェックだけで確定することはできません。

参考になるのは、

  • 耳垢が湿っている
  • 家族にワキガの人がいる
  • 思春期頃から脇のにおいが気になる
  • 衣類の脇部分が黄ばみやすい
  • 周囲から脇のにおいを指摘されたことがある

などです。

特に湿った耳垢は腋臭症と関連が深いことが知られています。

ただし、耳垢が湿っているから必ずワキガというわけではありません。

また、自分自身のにおいには嗅覚が慣れてしまうため、本人だけでは判断しにくい場合もあります。

Q2. ワキガと汗臭いのは同じですか?

同じではありません。

一般的な汗には主に「エクリン汗腺」が関係します。

一方、ワキガでは「アポクリン汗腺」から分泌される成分と、皮膚に存在する細菌などが関係して特徴的なにおいが生じます。

そのため、

汗をたくさんかく=ワキガ

ではありません。

汗の量が多い「多汗症」と、においが問題となる「腋臭症」も別の状態です。

Q3. 耳垢が湿っていたらワキガですか?

湿った耳垢は、ワキガ体質を考える重要な判断材料の一つです。

日本人では約16%が湿型耳垢で、そのうち約80%に腋臭があるという報告があります。

ただし、100%ではありません。

耳垢の状態だけでワキガと決めるのではなく、実際のにおい、家族歴、発症時期などを合わせて考える必要があります。

Q4. ワキガは遺伝しますか?

ワキガには遺伝的な要因があります。

特に、耳垢のタイプと関連する「ABCC11」という遺伝子は、腋臭症とも関係しています。

そのため、両親や兄弟などにワキガの方がいる場合、自分にも同じ体質がみられる可能性があります。

ただし、親がワキガだからといって、子どもが必ず同じ程度のにおいになるわけではありません。

Q5. ワキガは何歳くらいから始まりますか?

一般的には、アポクリン汗腺の活動が活発になる思春期前後から目立つようになります。

小学校高学年から中学生・高校生頃に、本人や家族が初めて気づくことがあります。

成長とともににおいが強くなり、20歳前後でピークを迎える傾向があります。

Q6. 大人になって急にワキガになることはありますか?

「突然ワキガ体質になった」とは限りません。

もともとの体質があり、

  • 汗をかく量が増えた
  • 気温が高くなった
  • 蒸れやすい服装になった
  • 皮膚環境が変化した
  • 以前よりにおいを意識するようになった

などの理由で、急ににおいが強くなったように感じることがあります。

一方、脇だけでなく全身の体臭が急に変わった場合や、発汗量が大きく変化した場合には、ワキガ以外の原因も考える必要があります。

Q7. 毎日きれいに洗えばワキガは治りますか?

ワキガは不潔だから起こるものではありません。

アポクリン汗腺や体質、皮膚に存在する菌などが関係しています。

脇を清潔に保つことはにおい対策になりますが、強く洗えば体質そのものが治るわけではありません。

むしろ、必要以上にゴシゴシ洗うことで、

  • 赤み
  • かゆみ
  • ヒリヒリ
  • 湿疹

などの皮膚トラブルが起こることがあります。

Q8. デオドラントを使えばワキガは治りますか?

デオドラントや制汗剤によって、日常生活で感じるにおいを軽減できる場合があります。

ただし、一般的には「ワキガ体質そのものをなくす」というより、汗やにおいを抑えるための対策として使用します。

製品によって、

  • 汗を抑える
  • 菌の増殖を抑える
  • においを目立ちにくくする

など目的が異なります。

使っても十分な効果を感じられない場合には、医療機関で相談する方法があります。

Q9. ワキガは自然に治りますか?

年齢とともにアポクリン汗腺の活動が変化し、以前よりにおいが軽くなる方はいます。

ただし、「何もしなくても必ず完全になくなる」とは言えません。

においの強さや本人の感じ方には個人差があります。

日常生活への影響が大きい場合には、自然に変化するのを待つのではなく、現在できる対策や治療について相談することも選択肢です。

Q10. ワキガは皮膚科で相談してもいいですか?

相談して問題ありません。

ワキガは医学的には「腋臭症」という状態です。

皮膚科などでは、

  • 本当に腋臭症なのか
  • 多汗症が主体なのか
  • 一般的な汗臭なのか
  • 皮膚炎などが起きていないか

などを確認できます。

「治療を受けるか決めていない」
「まずワキガなのかだけ知りたい」

という相談でも構いません。


皮膚科医が受診をおすすめするケース

 

ワキガは必ず病院に行かなければならないものではありません。

しかし、次のような場合には一度医療機関で相談することをおすすめします。

1. 自分がワキガなのかわからず悩み続けている

においは本人だけでは客観的に評価しにくいものです。

毎日のように脇のにおいを確認している場合や、ワキガかどうかわからない状態が長く続いている場合には、専門家に相談することで状況を整理しやすくなります。

2. 市販のデオドラントを使用しても気になる

日常的なケアを行ってもにおいが十分に抑えられない場合には、別の対策について相談してもよいでしょう。

また、制汗剤などの使用によって皮膚が荒れている場合には、皮膚炎の治療が必要になることもあります。

3. 人間関係や仕事、学校生活に影響している

たとえば、

  • 人と近くで話すことを避ける
  • 電車やエレベーターに乗るのが怖い
  • 恋愛や友人関係に消極的になる
  • 学校や職場でにおいが気になり集中できない

など、日常生活への影響が大きくなっている場合には相談をおすすめします。

においの強さだけではなく、本人がどの程度困っているかも重要です。

4. 子ども本人がにおいを気にしている

思春期頃からワキガが目立つことがあります。

本人が学校生活や友人関係を気にしている場合には、「ちゃんと洗いなさい」などと責めるのではなく、体質として説明し、必要に応じて医療機関へ相談しましょう。

5. 脇汗の量も非常に多い

においだけではなく、

  • シャツの脇が常に濡れる
  • 季節に関係なく大量の汗が出る
  • 汗が原因で仕事や学校に支障がある

場合には、腋窩多汗症を併発している可能性もあります。

腋臭症と多汗症では治療の考え方が異なるため、区別することが重要です。

6. 脇に赤み・かゆみ・痛みがある

ワキガそのものだけでなく、

  • 制汗剤による刺激
  • かぶれ
  • 毛嚢炎
  • 湿疹

などが起きている可能性があります。

特に、デオドラントを塗るたびにヒリヒリする、赤みが続く場合には使用を中止して皮膚科へ相談してください。

7. 急に体臭が大きく変わった

以前はまったく気にならなかったのに、急に脇だけでなく全身の体臭が変化した場合には、「ワキガになった」と自己判断しないことが大切です。

発汗量の急激な変化や、ほかの体調変化を伴う場合には医療機関で相談してください。

8. 何度洗っても不安が消えない

実際のにおいが強いかどうかにかかわらず、

  • 一日に何度も入浴する
  • 何度も脇のにおいを確認する
  • 周囲の人が鼻を触るだけで自分のにおいが原因だと思う
  • 外出できなくなる

など、においへの不安そのものが生活を圧迫している場合にも相談をおすすめします。

自己判断を繰り返すより、客観的な評価を受けることが大切です。

9. 手術以外の治療方法を知りたい

「ワキガ治療=手術」と思っている方もいますが、症状や希望によって考え方は異なります。

においの程度、汗の量、希望する治療方法などを整理したうえで、選択肢を相談できます。

10. においが原因で生活の質が下がっている

最も大切なのは、単純な「においの強さ」だけではありません。

本人が、

「ワキガのせいで毎日の行動を制限している」

と感じているのであれば、それ自体が相談する理由になります。

ワキガは決して珍しい体質ではありません。

一人で悩み続けず、自分に合った対策を一緒に考えることができます。


ワキのにおいに対する「Swap」という選択肢

ワキガのにおいには、アポクリン汗腺だけではなく皮膚に存在する菌も関係します。

東京駒込皮膚科クリニックでは、ワキのにおいに悩む方に「Swap」を用いた自由診療をご案内しています。

Swapの働きをわかりやすく説明すると、

「においの元になる菌を、においを出さないタイプの菌に一時的に置き換えるケアです」

というものです。

Swapについて

治療内容
においの元になる菌を、においを出さないタイプの菌に一時的に置き換えることを目的としたケアです。

費用 ※自由診療のため、公的医療保険は適用されません。

初診 20,000円 / 再診 17,000円
Swap本体・診察料・送料・資材費・手数料を含みます。

医師

山田 貴博 Yamada Takahiro

略歴
  • 2010年:名古屋市立大学医学部 卒業
  • 2010年:NTT西日本大阪病院、阪南中央病院にて研修
  • 同年:大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座にて基礎医学研究に従事
  • 2015年:阪南中央病院皮膚科 勤務
  • 2017年:天下茶屋あみ皮フ科クリニック 開業
  • 2024年:AMI SKIN CLINIC 開設
  • 2025年:東京駒込皮膚科クリニック 開業
私はこれまで、大学病院や地域の中核病院、そしてクリニックにおいて、アトピー性皮膚炎や湿疹といった一般的な皮膚疾患から、皮膚腫瘍の手術、難治性疾患、さらには褥瘡(床ずれ)の管理まで、幅広く研鑽を積んで参りました。皮膚のトラブルは、見た目の悩みだけでなく、痒みや痛みによって日常生活の質(QOL)を大きく下げてしまうものです。「こんな些細なことで相談してもいいのかな?」とためらわず、ぜひお気軽にご相談ください。丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけ、地域の皆さまの「肌のホームドクター」として、健やかな毎日を全力でサポートさせていただきます。