Phase3 寛解維持期後半

ここでは
Phase3 寛解維持期後半
について説明します。


先生、最近はまったく雑草が見えません! かゆみもなく、肌がキレイになりました。やっとアトピー完全卒業、ですよね…?

今はとても良い状態です。ただ、アトピー体質は“雑草が生えやすい土壌”みたいなもの。表面的にはきれいでも、わずかな刺激でまた伸びてくる可能性があります。ですが、ここまで大きな雑草をキレイに刈り取るのは、なかなか大変だったと思います。よく頑張りましたね。

うっ…やっぱり簡単には安心できないんですね。アトピーは本当に根が深い…。

そうなんです。だからこそ、普段から“保湿”という形で土壌を整えることが重要です。雑草が生えにくい環境を作るイメージですね。


正直、雑草がないなら保湿はもういいかなって思ってました…。やっぱり続けたほうがいいんですね。

ええ。普段は保湿だけで十分ですが、毎日こまめに塗って肌をケアし続けるのがコツです。

もし、また雑草が出てきたらどうすればいいですか?


早めに気づいてサッと刈ること。つまり、症状が出たらすぐに適切な強さの外用薬を使って炎症を抑えましょう。そうすれば大きく伸びる前に対処できます。


なるほど…少しでも芽が出たら即処理、ですね。了解です。

この管理を続ければ、普段の生活がかなりラクになりますよ。何かあればまた相談してください。

雑草ゼロのキレイな肌をキープできるよう、保湿を含めて頑張ります!

一緒に頑張りましょう。きれいな“庭”を保って、快適に過ごせるようにしていきたいですね。

状態
かゆみや目立った皮膚症状がほとんどなく、日常生活に支障がないレベルまで改善している。
アトピー性皮膚炎の再燃リスクは残っているため、油断は禁物。
目的
良好な皮膚状態を長期的に維持し、再び炎症が強まる前に迅速に対処する。
適切なスキンケアを習慣づけることで、再発頻度や重症化を防ぐ。
- 治療内容 -
1.保湿ケアの継続
- 症状がなくても、定期的に保湿剤を塗布し、皮膚のバリア機能を維持する。
- 毎日の入浴後や乾燥を感じるタイミングなど、こまめなケアが再発予防につながる。
2.早期対処の徹底
- かゆみや小さな発疹など、炎症が再び出始めたら、すぐに外用薬で対処する。
- 迅速な対応により、悪化を防ぎ、軽度の段階で症状を抑制できる。
3.生活習慣と環境の整備
- 十分な睡眠やストレス管理など、皮膚バリア機能を低下させない生活習慣を心がける。
- 日常的に肌を観察し、気になる変化があれば早めに医師に相談する。
4.定期的なフォローアップ
- 症状が安定している場合でも、定期的な通院やオンライン診療などで状態をチェックすると安心。
- 必要に応じて、外用薬のランクや使用頻度を調整する。