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Phase2 寛解維持期(良好時)

ここでは
Phase2 寛解維持期(良好時)
について説明します。

患者
先生、ついに雑草が見た目にはほとんど生えていない状態になりました! ここまできたら、もう薬はやめてもいいですよね?
医師
ここが油断しがちなポイントなんです。表面上は雑草がなくても、土の中に根が少し残っている可能性があります。放っておくと、またあっという間に伸びてくるんですよ。これを “再発” といいます。
雑草の例01
患者
再発…嫌な響きですね。せっかくここまでキレイにしたのに…。
医師
そこで『プロアクティブ療法』です。パッと見、生えていないように見えても、深く根が残っているかもしれない。なので、症状が見た目になくても、継続的に薬を塗って完全に根を断つやり方ですね。
患者
なるほど…雑草がなくても、地面(肌)をケアして、根っこを枯らしていくイメージですか。
雑草の例01
医師
そうです。最低でもあと1〜2週間、1日2回、今の薬を続けていきましょう。状態が安定してきたら、薬の強さを落としたり、塗る頻度を減らしたりもできます。
患者
じゃあ、保湿もまだ必要なんですか? 見た目には問題がないから、もういいかなって思ってました…。
医師
保湿は土壌改良、つまり肌の状態を整える基本ケアです。栄養バランスを整え、肌が本来のバリア機能を発揮できる状態にします。これを怠ると、また生えてくるリスクが高まります。
患者
なるほど…。ちょっと面倒ですけど、しっかり続けますね。
医師
雑草を根絶やしにして、きれいな地面(肌)をキープするのが目標です。今が大事な時期ですよ。
雑草の例01
患者
わかりました! もう一踏ん張り、地道にケアしていきます。
医師
一緒に取り組んでいきましょう。続ければ“雑草ゼロ”。つまり”炎症のない綺麗な肌”に近づけますよ。

状態

外観上の炎症やかゆみは明らかに改善しているが、まだ十分に安定しているわけではない。内部には潜在的な炎症リスクが残存し、再燃の可能性もあるため、油断は禁物。

目的

見た目に症状がなくなりつつある段階で、再発を防ぐために早めの予防的ケア(プロアクティブ療法)を開始し、さらなる寛解状態への移行を目指す。

- 治療内容 -

1.外用ステロイドの継続使用

  • 症状が大幅に改善していても、医師の判断に基づいて一定期間は外用ステロイド(比較的強めのクラス)を続ける。
  • 潜在的な炎症を抑え込み、再燃を早期に防止する。

2.保湿療法

  • 皮膚バリアの維持・改善を継続的に図るため、保湿剤の定期的な塗布を怠らない。

3.治療強度の調整

  • 症状の変化を観察し、問題なく安定していれば外用ステロイドの強度や使用頻度を徐々に引き下げる。
  • 途中で悪化の兆候がみられた場合は、再び使用を強化して対処する。