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20代 男性のご相談

I度の熱傷ってどんな病気?
症状チェックと対処法を皮膚科医が解説

⚠️まずは緊急度をチェック

◻︎ 体表面積の5%以上に赤みが及ぶ(特に乳児)
◻︎ 赤みや痛みが1週間以上続く、または悪化している
◻︎ 水ぶくれ(水疱)が出てきた(II度以上の可能性)
◻︎ 顔面・陰部・関節・小児のやけど(機能・整容の観点で要観察)
◻︎ 赤みが広がる、膿が見える(感染が疑われる)

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医師の回答

Ⅰ度の熱傷(やけど)は、皮ふの表面(表皮)だけが傷ついた浅いやけどです。

ちょっと赤くなっただけ…?

表皮のみの熱傷で、赤くなるだけですが痛みを伴います。通常3〜4日でキズアトを残さずに治ります。 「日焼け」はI度熱傷です。

C.Sさん

海辺で長時間過ごした翌日、腕が赤くヒリヒリして服が触れるだけで痛みました。調べるとI度のやけどに当てはまり、まずは流水で15〜30分冷やすことから始めました。衣類は無理に剥がさず、やさしく洗って清潔を保ちました。

数日は摩擦を避けて保護し、入浴や洗顔は刺激しないように注意。保湿と日中の紫外線対策を続けると次第に落ち着き、1週間ほどで気にならなくなりました。もし水疱が出たら破らず受診すべきだと学びました。

30秒セルフチェック/診断チャート

01

症状の出方・強さ

皮膚が赤い/ヒリヒリ痛む

軽い腫れや乾燥感がある

水疱はできていない

02

経過・持続

数日で軽快していく傾向がある

1週間以上続く/悪化してくる

03

随伴症状・背景

日焼け直後、または熱い物に一瞬触れた

湯たんぽ・カイロ・こたつによる熱刺激

乳幼児・高齢者・皮膚の薄い部位は起こりやすい

結論

該当が多い:要受診
該当が少ない:迷う場合も早めに相談

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I度の熱傷とは?

I度熱傷(いちどねっしょう)とは、皮膚の最も外側である表皮に限局して生じる軽度の熱傷(やけど)の総称です。皮膚が赤くなり、ヒリヒリとした痛みや熱感を伴いますが、水ぶくれ(水疱)は生じません。多くは数日から1週間ほどで自然に治癒し、跡が残ることは少ないとされています。日焼けもI度熱傷に含まれ、身近で頻度の高い皮膚障害です。

たとえば、日焼けによる皮膚の赤み、湯たんぽやカイロ、こたつなどでの熱刺激、調理中のフライパンやアイロンに一瞬触れた場合、熱湯やお茶が少しかかったときなど、日常生活のさまざまな場面でI度熱傷が起こります。これらは表皮に限定した損傷であるため、軽度と位置づけられますが、放置すると乾燥や色素沈着を残すこともあります。

【主な原因】

  • 熱湯やお茶が皮膚にかかる

  • フライパン・アイロンなど熱い物に触れる

  • 湯たんぽ・カイロ・こたつの熱刺激

  • 紫外線による日焼け

  • 摩擦による軽度の熱損傷

好発部位は顔、手の甲、前腕、脚など、日常生活で熱や紫外線にさらされやすい場所です。乳幼児や高齢者、皮膚の薄い人は、わずかな刺激でもI度熱傷を生じやすく注意が必要です。

経過としては、受傷直後に赤みと痛みが出現し、その後数日で皮膚がむけることがあります。掻き壊しや乾燥が加わると、二次的な炎症や色素沈着を残すこともあります。日焼け後や熱による刺激が続くと悪化しやすく、保湿や紫外線対策を怠ると治りが遅れる場合もあります。早めに適切な処置を行うことで、自然治癒を助け、きれいに治すことが期待できます。

応急処置(今日できること)

  • すぐに流水で15〜30分しっかり冷却する

  • やさしく洗って清潔を保つ(こすらない)

  • 貼り付いた衣類は無理に剥がさず、流水で一緒に冷やす

  • 摩擦・圧迫を避けて保護する

一般的なI度の熱傷治療

① 【基本情報と特徴】
▶ I度熱傷は表皮のみが損傷した最も軽い熱傷で、痛み・赤み・軽度の腫れを伴うが、水疱は形成しないのが特徴です。
深さ 表皮(皮膚の最も外側)に限局
外観 発赤・ヒリヒリ感・軽い腫れ(腫脹)・乾燥感
痛み 比較的強いヒリヒリとした痛み
水疱形成 なし
治癒期間 数日~1週間以内に自然治癒し、瘢痕は残らない

② 【初期対応(応急処置)】
▶ I度熱傷もすぐの処置が軽快を早めるポイント
冷却(流水で15〜30分) 痛みを和らげ炎症を抑える。患部を冷やすだけで症状が大きく軽減することも
清潔保持 石けんでやさしく洗い、汚染・摩擦を避ける
衣類は剥がさない 接触している衣類を無理に剥がすと皮膚剥離のリスクあり。流水で一緒に冷やす

③ 【外用薬・スキンケア】
▶ I度熱傷では保湿・鎮痛・炎症軽減が中心(感染対策は基本的に不要)
保湿剤(皮膚バリア回復) ヒルドイド、ワセリン、ビーソフテンなど 乾燥予防と皮膚の再生促進。1日2〜3回やさしく塗布
炎症抑制・鎮痛外用薬 アズノール軟膏、アロエ軟膏など 軽度の炎症や赤みに。ステロイドは通常不要だが、強い赤みに一時的に処方されることもあり
鎮痛・解熱内服薬 アセトアミノフェンなど ヒリヒリ感・不快感が強ければ一時的に使用

④ 【日常生活での注意点】
摩擦・圧迫を避ける 衣類・タオルなどが当たると痛みや悪化につながることがある
入浴・洗顔OK 優しく洗って問題なし。ただし強くこすらない・熱すぎない湯を使用する
紫外線対策 炎症後の色素沈着予防に日焼け止めや遮光テープが有効(治癒後もしばらく続けると良い)
化粧・保湿化粧品は慎重に 特に顔面の場合は刺激の少ない保湿剤・UVケア製品を選ぶ

⑤ 【受診の目安】
状況 コメント
広範囲に赤みがある場合 体表面積の5%以上に及ぶような場合は全身状態に注意(特に乳児)
赤みや痛みが長引く 通常は数日〜1週間で改善。1週間以上続く・悪化傾向があれば受診を
水疱が出現した場合 I度より深い熱傷(II度以上)の可能性。水疱は破らず、速やかに医療機関で処置
顔面・陰部・関節・小児の場合 たとえ軽度でも、機能的・整容的に大事な部位は専門的な観察が推奨される

病院で何を調べるの?

  • 視診・問診:皮膚の赤みや熱感の範囲、水ぶくれの有無を確認します。受傷直後から可能で、原因や受傷時間も聞き取ることで重症度を見極めます。
  • 触診:患部の熱感や圧痛を確かめ、炎症の範囲を推定します。痛みを伴うため優しく行う必要があります。
  • 皮膚水分量測定:乾燥の程度を測定し、保湿や外用薬の必要性を判断します。専用機器をあて数秒で測定可能です。
  • 感染評価(細菌培養):赤みが広がる、膿が見える場合には感染の有無を確認します。滲出液や皮膚表面を採取し、数日後に結果を判定します。
  • 血液検査(必要時):広範囲の日焼けや熱傷で全身症状がある場合に、炎症反応や水分バランスの確認のため実施します。特に小児や高齢者で重症度を判断する際に役立ちます。

I度熱傷と見分けにくい症状は?

日焼け(サンバーン)

I度熱傷とほぼ同じ/紫外線による熱傷 広範囲に赤く、皮がむけてくることもある

虫刺されやかぶれ

赤くなってヒリヒリする 周囲がかゆくなったり、ポツポツが出ることが多い

II度熱傷

水ぶくれあり/やや白っぽい・痛み強め 感覚過敏があり、治るのに1〜2週間かかることも

I度の熱傷の特徴をチェック!

◻︎ 体表面積の5%以上に赤みが及ぶ(特に乳児)
◻︎ 赤みや痛みが1週間以上続く、または悪化している
◻︎ 水ぶくれ(水疱)が出てきた(II度以上の可能性)
◻︎ 顔面・陰部・関節・小児のやけど(機能・整容の観点で要観察)
◻︎ 赤みが広がる、膿が見える(感染が疑われる)

▶︎ これらに当てはまれば、「I度の熱傷」や関連する疾患の可能性があります

⚠️緊急度をチェック!

◻︎ 広範囲(体表面積5%以上)、特に乳児
◻︎ 水疱が出てきた
◻︎ 顔面・陰部・関節・小児
◻︎ 1週間以上続く/悪化している
 

▶︎ 1つでも当てはまれば受診/オンライン相談を

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受診の目安(タイムライン)

当日〜翌日:水疱が出現、顔面・陰部・関節・小児、広範囲の赤み

早めに受診:赤みや痛みが強い、赤みが広がる・膿が見える

様子見可:数日で軽快傾向の軽症例(ただし悪化・長引く場合は受診)

予防のポイント

  • 熱い物に触れない/家電や調理器具の取り扱いに注意

  • 湯たんぽ・カイロは直接当てずカバーを使用

  • 長時間の直射日光を避け、日焼け止めや帽子で紫外線対策

  • 入浴や洗浄は刺激の少ない石けんでやさしく

  • こまめに保湿し、掻かずに冷却や外用薬で炎症を抑える

  • 子ども・高齢者は特に注意して観察し、赤くなったら早めに冷却・保護

FAQ

Q1. 病院ではどんな検査をしますか?

まずは 視診・問診 で範囲や水疱の有無を確認します。必要に応じて 皮膚水分量測定 で乾燥の程度を評価し、赤みが広がる・膿が見える場合は細菌培養を行います。

Q2. どれくらいで治りますか?

多くは 数日〜1週間 で自然に軽快し、跡は残りにくいです。長引く、悪化する場合は受診を検討してください

Q3. 水ぶくれが出たらどうすれば良いですか?

II度以上の可能性があるため、 水疱は破らない で保護し、速やかに医療機関で処置を受けてください。

Q4. 入浴や洗顔はしても大丈夫?

いずれも やさしく行えばOK です。こすらず、熱すぎない湯を使い、刺激の少ない洗浄料を選びましょう。

Q5. 日常で気をつけることは?

湯たんぽやカイロはカバーを使い、 紫外線対策 と保湿を継続しましょう。子どもや高齢者はこまめに観察を。

医師

山田 貴博 Yamada Takahiro

略歴
  • 2010年:名古屋市立大学医学部 卒業
  • 2010年:NTT西日本大阪病院、阪南中央病院にて研修
  • 同年:大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座にて基礎医学研究に従事
  • 2015年:阪南中央病院皮膚科 勤務
  • 2017年:天下茶屋あみ皮フ科クリニック 開業
  • 2024年:AMI SKIN CLINIC 開設
  • 2025年:東京駒込皮膚科クリニック 開業
私はこれまで、大学病院や地域の中核病院、そしてクリニックにおいて、アトピー性皮膚炎や湿疹といった一般的な皮膚疾患から、皮膚腫瘍の手術、難治性疾患、さらには褥瘡(床ずれ)の管理まで、幅広く研鑽を積んで参りました。皮膚のトラブルは、見た目の悩みだけでなく、痒みや痛みによって日常生活の質(QOL)を大きく下げてしまうものです。「こんな些細なことで相談してもいいのかな?」とためらわず、ぜひお気軽にご相談ください。丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけ、地域の皆さまの「肌のホームドクター」として、健やかな毎日を全力でサポートさせていただきます。
 
 

監修薬剤師/公衆衛生学修士

畔原 篤 Atsushi Azehara

新潟薬科大学卒業。筑波大学大学院 公衆衛生学学位プログラム修了(修士)
ウエルシア薬局にて在宅医療マネージャーとして従事し、薬剤師教育のほか、医師やケアマネジャーなど多職種との連携支援に注力。在宅医療の現場における実践的な薬学支援体制の構築をリード。2023年より株式会社アスト執行役員に就任。薬剤師業務に加え、管理業務、人材採用、営業企画、経営企画まで幅広い領域を担当し、事業の成長と組織づくりに貢献している。さらに、株式会社Genonの医療チームメンバーとして、オンライン服薬指導の提供とその品質改善にも取り組むとともに、医療・薬学領域のコンテンツ制作において専門的なアドバイスを行っている。経済産業省主催「始動 Next Innovator 2022」採択、Knot Program 2022 最優秀賞を受賞。

執筆者

ヒフメドの編集チームは、皮膚疾患で悩む方に向けて専門的かつ最新の情報を分かりやすく届けることを目指しています。アトピーや皮膚感染症といった疾患の基礎知識から、治療・生活管理の実用的なコツ、最新の治療事情まで幅広くカバー。読者が記事を読むことで「すぐに役立てられる」情報提供を心がけています。