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排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)とは?効果や副作用、正しい飲み方をわかりやすく解説

排膿散及湯(はいのうさんきゅうとう)は、その名前の通り、皮膚にたまった「膿」を体の外へ排出し、赤みや腫れ、痛みを伴う化膿を鎮める漢方薬です。
ここでは、排膿散及湯の効果や、向いている人の特徴、気をつけるべき副作用についてわかりやすく解説します。

 排膿散及湯はどんなお薬?(向いているタイプ)

排膿散及湯は、自然由来の生薬を組み合わせて作られた漢方薬です。 体にこもった炎症を冷まし、溜まってしまった膿を外に押し出す「排膿」の働きに優れています。化膿を抑えるために、皮膚科では抗生物質の飲み薬や塗り薬と一緒に処方されることもよくあります。

【こんなタイプの方にピッタリです】

  • 赤く腫れて痛みがあるニキビができやすい
  • 「おでき」や「ふきでもの」が膿を持ちやすい
  • 治りにくい化膿した皮膚トラブルがある
  • 皮膚がジュクジュクしていたり、脂性肌(オイリー肌)である

 どんな症状に使うの?(効果がある病気)

主に、赤み・腫れ・痛みを伴う化膿性の皮膚トラブルに処方されます。

  • 皮膚の炎症・化膿: 赤くて痛いニキビ、毛包炎(毛穴の化膿)
  • おでき・できもの: せつ(おでき)、面疔(めんちょう:顔にできるおでき)
  • その他の化膿症: 膿がたまって赤く腫れている皮膚疾患全般

 注意が必要な人・飲んではいけない人

漢方薬は「体質」や持病に合わせて処方されるため、以下に当てはまる方は注意が必要です。事前に必ず医師へご相談ください。

  • 持病がある方(絶対に飲んではいけない人): 「アルドステロン症」「ミオパチー(筋肉の病気)」「低カリウム血症」と診断されている方は、症状が悪化するおそれがあるため服用できません。
  • 妊娠中・授乳中の方: 体を冷やす作用や膿を出す作用があるため、妊娠中の使用は必ず医師に相談してください。自己判断での服用は避けましょう。
  • 胃腸が弱い人: 長期間飲み続けると胃腸に負担がかかったり、体を冷やしすぎたりすることがあるため、注意が必要です。

 正しい飲み方と注意すべき副作用

【正しい飲み方と期間】

  • 飲むタイミング: 通常、1日2〜3回に分けて、「食前」または「食間(食事と食事の間などの空腹時)」にお水やお湯で飲みます。
  • 使用期間: 急性の化膿した症状に対して、短期間使われることが多いお薬です。効果が早く現れることもあり、数日〜1週間ほどで腫れや赤みが引いてきたら、漫然と使い続けずに服用を中止するのが基本です。

【気をつけたい副作用】 漢方薬は安全性が高いお薬ですが、体質に合わない場合や飲み合わせにより副作用が出ることがあります。

  • むくみ・血圧上昇・手足のしびれ(偽アルドステロン症・ミオパチー): お薬に含まれる「甘草(カンゾウ)」という生薬の影響で、手足のだるさ、しびれ、筋肉のけいれん、むくみ、血圧上昇などがごく稀に起こることがあります。
  • 他の薬との飲み合わせ: 他の漢方薬(葛根湯や芍薬甘草湯など)を一緒に飲んでいると、甘草の過剰摂取になり副作用が出やすくなります。また、利尿剤を飲んでいる方も注意が必要です。

お薬を飲んで「手足がしびれる・力が入らない」「むくみがひどい」「血圧が上がった」などの異常を感じた場合は、無理に飲み続けずにすぐ当院へご相談ください。

医師

山田 貴博 Yamada Takahiro

略歴
  • 2010年:名古屋市立大学医学部 卒業
  • 2010年:NTT西日本大阪病院、阪南中央病院にて研修
  • 同年:大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座にて基礎医学研究に従事
  • 2015年:阪南中央病院皮膚科 勤務
  • 2017年:天下茶屋あみ皮フ科クリニック 開業
  • 2024年:AMI SKIN CLINIC 開設
  • 2025年:東京駒込皮膚科クリニック 開業
私はこれまで、大学病院や地域の中核病院、そしてクリニックにおいて、アトピー性皮膚炎や湿疹といった一般的な皮膚疾患から、皮膚腫瘍の手術、難治性疾患、さらには褥瘡(床ずれ)の管理まで、幅広く研鑽を積んで参りました。皮膚のトラブルは、見た目の悩みだけでなく、痒みや痛みによって日常生活の質(QOL)を大きく下げてしまうものです。「こんな些細なことで相談してもいいのかな?」とためらわず、ぜひお気軽にご相談ください。丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけ、地域の皆さまの「肌のホームドクター」として、健やかな毎日を全力でサポートさせていただきます。