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防風通聖散エキス錠(ぼうふうつうしょうさん)とは?効果や副作用、正しい飲み方をわかりやすく解説

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、体にたまった余分な「熱」や「水分」、そして「脂肪」などの老廃物を、便や尿、汗とともに体の外へ排出してくれる漢方薬です。
「エキス錠」は漢方薬の味やにおいが苦手な方でも飲みやすい錠剤タイプになっています。 ここでは、防風通聖散エキス錠の効果や、向いている人の特徴、気をつけるべき副作用についてわかりやすく解説します。

 防風通聖散エキス錠はどんなお薬?(向いているタイプ)

防風通聖散は、自然由来の生薬を組み合わせて作られた漢方薬です。 漢方医学では、食べ過ぎや運動不足によって体内に不要なものがたまると、肥満や便秘、皮膚の炎症(ニキビなど)を引き起こすと考えます。このお薬は、代謝を促して便通を良くし、体の大掃除をしてくれる働きがあります。

【こんなタイプの方にピッタリです】

  • 漢方薬の粉薬(細粒や顆粒)が苦手で、錠剤のほうが飲みやすい
  • お腹まわりに脂肪がつきやすく、便秘がちである
  • 暑がりで、汗をかきやすい
  • 顔が赤くなりやすく、脂っぽいニキビができる
  • 胃腸が丈夫で、比較的体力がある

 どんな症状に使うの?(効果がある病気)

主に、肥満や便秘のほか、代謝の乱れからくる皮膚トラブルや高血圧に伴う症状に処方されます。

  • 皮膚の症状: 赤くて脂っぽいニキビ(思春期のふきでもの)、脂漏性皮膚炎
  • 体型の悩み・お腹の症状: 肥満症、むくみ、便秘
  • その他の症状: 高血圧に伴うのぼせ・肩こり・動悸

 注意が必要な人・飲んではいけない人

漢方薬は「体質」に合わせて処方されるため、以下に当てはまる方は注意が必要です。事前に必ず医師へご相談ください。

  • 妊娠中・出産直後の方: 子宮を収縮させる作用や、流早産の危険性がある生薬(大黄・無水芒硝)が含まれているため、妊娠中の方は原則として服用できません。
  • 授乳中の方: お薬の成分が母乳に移行し、赤ちゃんが下痢をしてしまうことがあるため、服用中は授乳を避けるなどの注意が必要です。
  • 胃腸が弱い・下痢をしやすい人: 防風通聖散には便通を良くする(下剤のような)強い作用があるため、お腹が痛くなったり、下痢をしたりしやすくなります。
  • 体力がなく、虚弱体質・乾燥肌の人: 体の熱や水分を奪う働きがあるため、冷え性や乾燥肌の人には合わないことがあります。
  • 持病がある方: 心臓病、高血圧、腎臓病、甲状腺の病気がある方は、症状が悪化するおそれがあるため慎重に使用します。

 正しい飲み方と注意すべき副作用

【正しい飲み方と期間】

  • 飲むタイミング: 通常、1日2〜3回に分けて、「食前」または「食間(食事と食事の間などの空腹時)」にお水やお湯で飲みます。
  • 使用期間: 代謝を促すお薬のため、比較的早く(1〜2週間以内)便通などの体の変化を感じることがあります。

【注意!】お腹の調子に注意してください 飲み始めは、お腹がゆるくなったり、腹痛が起きたりしやすいお薬です。特に思春期のニキビ治療などで飲む場合は、様子を見ながら錠数を調整することもあります。必ず医師の指示通りに服用してください。

【気をつけたい副作用】 漢方薬は安全性が高いお薬ですが、体質に合わない場合や飲み合わせにより副作用が出ることがあります。

  • 胃腸の不調: 腹痛、激しい下痢、吐き気、食欲不振など。
  • 自律神経への影響: 眠れない、汗をかきすぎる、動悸(ドキドキする)、体がだるいなど。
  • むくみ・血圧上昇・手足のしびれ(偽アルドステロン症など): お薬に含まれる「甘草(カンゾウ)」という生薬の影響で、手足のだるさ、むくみなどがごく稀に起こることがあります。
  • 長期服用による腸のトラブル(腸間膜静脈硬化症): 含まれる「サンシシ」という生薬を長期間(多くは5年以上)飲み続けると、お腹が痛くなったり、下痢や便秘を繰り返したりすることがあります。
  • ごく稀な重い副作用: 息苦しさや空咳が出る(間質性肺炎)、皮膚や白目が黄色くなる(肝機能障害)などの症状が出た場合は、すぐに服用を中止して受診してください。

お薬を飲んで「下痢や腹痛がひどい」「動悸がする」「かえって体調が悪くなった」などの異常を感じた場合は、無理に飲み続けずにすぐ当院へご相談ください。

医師

山田 貴博 Yamada Takahiro

略歴
  • 2010年:名古屋市立大学医学部 卒業
  • 2010年:NTT西日本大阪病院、阪南中央病院にて研修
  • 同年:大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座にて基礎医学研究に従事
  • 2015年:阪南中央病院皮膚科 勤務
  • 2017年:天下茶屋あみ皮フ科クリニック 開業
  • 2024年:AMI SKIN CLINIC 開設
  • 2025年:東京駒込皮膚科クリニック 開業
私はこれまで、大学病院や地域の中核病院、そしてクリニックにおいて、アトピー性皮膚炎や湿疹といった一般的な皮膚疾患から、皮膚腫瘍の手術、難治性疾患、さらには褥瘡(床ずれ)の管理まで、幅広く研鑽を積んで参りました。皮膚のトラブルは、見た目の悩みだけでなく、痒みや痛みによって日常生活の質(QOL)を大きく下げてしまうものです。「こんな些細なことで相談してもいいのかな?」とためらわず、ぜひお気軽にご相談ください。丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけ、地域の皆さまの「肌のホームドクター」として、健やかな毎日を全力でサポートさせていただきます。