【保険適用】ヒフメド|皮フ科専門オンライン診療

温清飲(うんせいいん)とは?効果や副作用、正しい飲み方をわかりやすく解説

温清飲(うんせいいん)は、カサカサと乾燥して赤みのある皮膚のトラブルや、ホルモンバランスの乱れによる女性特有の悩みを、体の内側から改善していく漢方薬(飲み薬)です。
ここでは、温清飲の効果や、向いている人の特徴、気をつけるべき副作用についてわかりやすく解説します。

 温清飲はどんなお薬?(向いているタイプ)

温清飲は、自然由来の生薬を組み合わせて作られた「漢方の飲み薬」です。 漢方医学において、不足した血液に栄養と潤いを与えて体を温める「四物湯(しもつとう)」と、体にこもった過剰な熱や炎症を冷ます「黄連解毒湯(おうれんげどくとう)」という、2つの漢方薬を合わせて作られました。 肌に潤いを与えながら、炎症(赤み)を鎮める働きがあります。

【こんなタイプの方にピッタリです】

  • 皮膚がカサカサと乾燥して、赤みや強いかゆみがある
  • かきむしった跡が茶色く(色素沈着)残りやすい
  • 皮膚の色つやが悪く、のぼせやすい
  • 冷え性なのに、顔はほてったり赤くなったりする

 どんな症状に使うの?(効果がある病気)

主に、乾燥と赤みを伴う慢性の皮膚トラブルや、血行不良・ホルモンバランスの乱れによる不調に処方されます。

  • 皮膚の症状: カサカサして赤いアトピー性皮膚炎、慢性湿疹、乾燥によるかゆみ、色素沈着(しみ)
  • 女性特有の症状: 月経不順、月経困難(重い生理痛)、更年期障害、血の道症(ホルモンバランスの変動による心身の不調)
  • 精神・神経の症状: 神経症(イライラや不安感など)

 注意が必要な人・向いていない人

漢方薬は「体質」に合わせて処方されるため、以下に当てはまる方は注意が必要です。事前に必ず医師へご相談ください。

  • ジュクジュクした湿疹がある人: 温清飲は「乾燥して赤いタイプ」に向くお薬です。患部から汁が出るような湿潤タイプの皮膚炎や、熱を持ってパンパンに腫れているような症状には向かないことがあります。
  • 胃腸がとても弱い人・食欲がない人: 胃もたれ、吐き気、下痢などの胃腸トラブルが起こりやすくなるため、慎重に使用します。
  • 妊娠中・授乳中の方: 構成する生薬に子宮へ作用するものが含まれる可能性があるため、自己判断では飲まず、必ず医師に相談してください(産前産後のトラブルに医師の管理下で処方されることはあります)。

 正しい飲み方と注意すべき副作用

【正しい飲み方と期間】

  • 飲むタイミング: 通常、1日2〜3回に分けて、「食前」または「食間(食事と食事の間などの空腹時)」にお水やお湯で飲みます。
  • 使用期間: 漢方薬は体質改善を促すため、数週間〜1か月ほどで体調や皮膚症状に変化を感じることが多いです。効果が現れるまで少し時間がかかるため、短期間で自己判断でやめず、じっくり継続することが大切です。

【気をつけたい副作用】 漢方薬は安全性が高いお薬ですが、体質に合わない場合や飲み合わせにより副作用が出ることがあります。

  • 胃腸の不調: 食欲がなくなる、胃の不快感、吐き気、下痢など。
  • 長期服用による腸のトラブル(腸間膜静脈硬化症): 含まれる「サンシシ」という生薬を長期間(多くは5年以上)飲み続けると、お腹が痛くなったり、下痢や便秘を繰り返したりすることがあります。長期間飲む場合は、定期的な検査が推奨されます。
  • ごく稀な重い副作用: 息苦しさや空咳が出る(間質性肺炎)、皮膚や白目が黄色くなる(肝機能障害)などの症状が出た場合は、すぐに服用を中止して受診してください。

お薬を飲んで「胃の不快感や下痢が続く」「かえって体調が悪くなった」などの異常を感じた場合は、無理に飲み続けずにすぐ当院へご相談ください。

医師

山田 貴博 Yamada Takahiro

略歴
  • 2010年:名古屋市立大学医学部 卒業
  • 2010年:NTT西日本大阪病院、阪南中央病院にて研修
  • 同年:大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座にて基礎医学研究に従事
  • 2015年:阪南中央病院皮膚科 勤務
  • 2017年:天下茶屋あみ皮フ科クリニック 開業
  • 2024年:AMI SKIN CLINIC 開設
  • 2025年:東京駒込皮膚科クリニック 開業
私はこれまで、大学病院や地域の中核病院、そしてクリニックにおいて、アトピー性皮膚炎や湿疹といった一般的な皮膚疾患から、皮膚腫瘍の手術、難治性疾患、さらには褥瘡(床ずれ)の管理まで、幅広く研鑽を積んで参りました。皮膚のトラブルは、見た目の悩みだけでなく、痒みや痛みによって日常生活の質(QOL)を大きく下げてしまうものです。「こんな些細なことで相談してもいいのかな?」とためらわず、ぜひお気軽にご相談ください。丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけ、地域の皆さまの「肌のホームドクター」として、健やかな毎日を全力でサポートさせていただきます。