海外の乾癬事情、気になりますよね!

医師の回答
「実は、人種による「体質」や「見た目」の違い、そして「住んでいる場所」によって治療のスタイルは結構変わります。 高校生でもイメージしやすいように、日本と海外(主に欧米)の違いをまとめました。
【乾癬の国際比較】海外の治療法は?日本人と症状はどう違う?
乾癬(かんせん)は世界中に患者さんがいる病気ですが、実は「日本人の乾癬」と「欧米人の乾癬」には、見た目や治療の進め方にいくつかの違いがあります。
グローバルな視点から、最新の治療事情をチェックしてみましょう!
1. 日本人と海外の人、症状はどう違う?
見た目や体質に、人種ならではの特徴があります。
見た目の赤み(色の出方)
欧米人(白人): 肌の色が白いため、乾癬の「赤み」が非常に強く、クッキリと目立つ傾向があります。
日本人(黄色人種): 欧米人に比べると赤みはややマイルドに見えることがありますが、その分、皮膚が厚く盛り上がるタイプが多いと言われています。
関節への影響(乾癬性関節炎)
海外(特に欧米)では、皮膚の症状だけでなく「関節の痛み」を伴う人の割合が日本よりも高い(約30%以上というデータも)です。そのため、海外では早い段階から「全身治療」がスタートすることが多いのが特徴です。
2. 海外(欧米)ではどんな治療が主流?
治療の「階段(ステップアップ)」の考え方は世界共通ですが、スピード感や選ばれる治療に違いがあります。
① 「注射薬(バイオ製剤)」のスタートが早い
欧米では、日本よりも早い段階で最新の注射薬(バイオ製剤)が使われる傾向があります。
理由: 関節炎の合併が多いことや、「見た目を完全にツルツルにしたい(Clear Skin)」という患者さんの要望が非常に強いためです。
② 「光線療法(日光浴)」の活用
乾燥した地域や日照時間の長い国では、病院での光線療法だけでなく、「日光浴」を治療の一環として取り入れることがあります。
死海(イスラエル)での治療: 乾癬の聖地と呼ばれる「死海」では、ミネラル豊富な水と太陽光を利用した「気候療法」が有名で、世界中から患者さんが集まります。
3. 日本の治療は「きめ細やかさ」が強み
海外に比べて、日本の乾癬治療には独自の良さがあります。
ぬり薬のバリエーション: 日本はぬり薬(外用薬)の種類が非常に豊富で、ベタつきにくいものや、サラッとしたローションなど、使い心地(QOL)にこだわった処方が得意です。
慎重な安全性チェック: 日本の先生は、新しい薬を使う前に副作用のチェック(結核の検査など)を非常に丁寧に行います。これは、世界的に見てもトップクラスの安心感です。
4. なぜ海外のデータが大事なの?
ここで、前にお話しした「治験」の話に繋がります。
海外で先に新しい薬が開発され、多くの人が治験に参加して「安全で効果がある」というデータが溜まると、それが日本にやってきます。
海外の最新治療を日本へ: 海外の事例(エビデンス)があるからこそ、日本の小児や若者にも「安心して使える薬」が増えていくのです。
ヒフメドの役割: 日本の患者さんの声をデータとして集めることで、「日本人の体質に合った、もっと良い治療法」を世界に発信していくことも可能になります。
まとめ:世界は「肌をきれいにすること」を諦めない
欧米では「乾癬があっても自分らしく生きる」という考え方が進んでおり、SNSでも自分の症状をオープンにする有名人がたくさんいます。
「日本人だから」「高校生だから」と我慢する必要はありません。世界中のデータが、あなたの治療を後押ししてくれています。海外のパワフルな治療スタイルと、日本の丁寧な診察。その両方のいいとこ取りをして、ツルツルな肌を目指していきましょう!
💡 最後にちょっと一言
「海外の人は関節が痛くなりやすい」と聞くと怖くなるかもしれませんが、逆に言えば「関節の痛みに効く薬の研究が進んでいる」ということ!少しでも指先が痛かったら、恥ずかしがらずに先生に伝えてくださいね。「海外ではこれ、常識らしいですよ?」なんて言えたら、もう乾癬マスターです!
医師
山田 貴博 Yamada Takahiro
- 2010年:名古屋市立大学医学部 卒業
- 2010年:NTT西日本大阪病院、阪南中央病院にて研修
- 同年:大阪大学大学院医学系研究科 神経細胞生物学講座にて基礎医学研究に従事
- 2015年:阪南中央病院皮膚科 勤務
- 2017年:天下茶屋あみ皮フ科クリニック 開業
- 2024年:AMI SKIN CLINIC 開設
- 2025年:東京駒込皮膚科クリニック 開業
皮膚のトラブルは、見た目の悩みだけでなく、痒みや痛みによって日常生活の質(QOL)を大きく下げてしまうものです。「こんな些細なことで相談してもいいのかな?」とためらわず、ぜひお気軽にご相談ください。
丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけ、地域の皆さまの「肌のホームドクター」として、健やかな毎日を全力でサポートさせていただきます。






