シマロンの基本情報


基本情報
効能・効果
注意すべき副作用
紅斑 、 魚鱗癬様皮膚変化 、 紫斑 、 多毛 、 皮膚色素脱失 、 皮膚刺激感 、 皮膚乾燥 、 腫脹 、 眼圧亢進 、 緑内障
用法・用量(主なもの)
- 1日1〜3回、適量を患部に塗布する
使用する部位について
シマロンは、マクロライド系抗生物質で、細菌のタンパク質合成を阻害し、感染症の原因菌を抑える薬です。
主に以下のような感染症に使われます:
トキソプラズマ感染症(妊娠中の胎児感染を防ぐ目的で使用されることが多い)
耳鼻科・歯科・呼吸器系の感染症(扁桃炎、副鼻腔炎など)
皮膚や軟部組織の感染症
フランスなどではトキソプラズマ症の第一選択薬として広く使用されています。
使う期間と量について
※用量は国や疾患によって異なりますが、代表的な例を参考までに記載します(医師の指示に必ず従ってください):
成人:1日1,500万~3,000万 IU(国によって表記単位が異なります)、通常2~3回に分けて服用
トキソプラズマ妊婦管理:1日2~3回投与、週単位で継続することもあります
必ず医師の処方・監督下で使用し、自己判断での服用は絶対にしないでください。
副作用
重大な副作用
眼圧亢進 、 緑内障 、 後嚢白内障
上記以外の副作用
注意事項
病気や症状に応じた注意事項
- 禁止
- ウイルス皮膚感染症
- 疥癬
- 過敏症
- けじらみ
- 鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎
- 第2度深在性以上の熱傷
- 動物性皮膚疾患
- スピロヘータ皮膚感染症
- 細菌皮膚感染症
- 真菌皮膚感染症
- 第2度深在性以上の凍傷
- 潰瘍<ベーチェット病は除く>
- 原則禁止
- 皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎
- 注意
- 皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎
- 投与に際する指示
- 皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎
- 禁止
患者の属性に応じた注意事項
- 禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 高齢者
妊娠中の使用について
シマロンは妊娠中でも比較的安全に使用できる抗生物質とされており、特に妊婦のトキソプラズマ感染時に胎児への感染を防ぐ目的で使われます。
・胎盤通過はしますが、催奇形性のリスクは低いと報告されています
・海外では妊婦感染症治療ガイドラインに掲載されている国もあります
小児や未成年の使用について
通常は成人や妊婦への投与が中心で、10代や小児では体重や症状に応じた用量調整が必要です。
・自己購入や自己服用は絶対NG
・日本では未承認なので、専門医の判断に基づく輸入・使用が必要
添付文書
効果・効能(添付文書全文)
湿疹・皮膚炎群(進行性指掌角皮症、女子顔面黒皮症、ビダール苔癬、放射線皮膚炎、日光皮膚炎を含む)、痒疹群(蕁麻疹様苔癬、ストロフルス、固定蕁麻疹を含む)、乾癬、掌蹠膿疱症、円形脱毛症(悪性円形脱毛症を含む)、尋常性白斑。
用法・用量(添付文書全文)
1日1〜3回、適量を患部に塗布する。
副作用(添付文書全文)
1.重大な副作用(頻度不明)
眼瞼皮膚への使用に際しては、眼圧亢進、緑内障を起こすことがあるので注意する。大量又は長期にわたる広範囲の使用、密封法(ODT)により、後嚢白内障、緑内障等が現れることがある。
2.その他の副作用:副作用が認められた場合には、使用を中止するなど適切な処置を行う。
1).皮膚感染症:(5%以上又は頻度不明)皮膚真菌性感染症(皮膚カンジダ症、皮膚白癬等)及び皮膚細菌性感染症(伝染性膿痂疹、毛嚢炎等)[密封法(ODT)の場合、起こりやすい][このような症状が現れた場合には、適切な抗真菌剤、抗菌剤等を併用し、症状が速やかに改善しない場合には、使用を中止する]。
2).その他の皮膚症状:(5%以上又は頻度不明)ざ瘡疹、酒さ様皮膚炎・口囲皮膚炎(口囲紅斑、顔面全体紅斑、丘疹、毛細血管拡張、痂皮、鱗屑を生じる)、ステロイド皮膚(皮膚萎縮、毛細血管拡張)、(0.1%〜5%未満)魚鱗癬様皮膚変化、紫斑、多毛、皮膚色素脱失、皮膚刺激感、皮膚乾燥[このような症状が現れた場合には、徐々にその使用を差し控え、副腎皮質ステロイドを含有しない薬剤に切り替える]。
3).過敏症:(5%以上又は頻度不明)接触皮膚炎、(0.1%〜5%未満)紅斑、丘疹、*腫脹[*:このような症状が現れた場合には、使用を中止する]。
4).下垂体・副腎皮質系機能:(5%以上又は頻度不明)下垂体・副腎皮質系機能抑制[大量又は長期にわたる広範囲の使用又は密封法(ODT)により、現れることがある]。
使用上の注意(添付文書全文)
(禁忌)
1.細菌皮膚感染症・真菌皮膚感染症・スピロヘータ皮膚感染症・ウイルス皮膚感染症、及び動物性皮膚疾患(疥癬、けじらみ等)[感染症を悪化させる恐れがある]。
2.本剤の成分に対して過敏症の既往歴のある患者。
3.鼓膜に穿孔のある湿疹性外耳道炎[穿孔部位の治癒の遅延及び感染の恐れがある]。
4.潰瘍<ベーチェット病は除く>、第2度深在性以上の熱傷・第2度深在性以上の凍傷[皮膚の再生が抑制され、治癒が遅延する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.皮膚感染を伴う湿疹・皮膚炎には使用しないことを原則とするが、やむを得ず使用する必要がある場合には、あらかじめ適切な抗菌剤(全身適用)、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮する。
2.大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用により、副腎皮質ステロイド剤を全身投与した場合と同様な症状が現れることがある。
3.本剤の使用により症状の改善がみられない場合又は症状の悪化をみる場合は使用を中止する。
4.症状改善後は、できるだけ速やかに使用を中止する。
(高齢者への使用)
一般に高齢者では副作用が現れやすいので、大量又は長期にわたる広範囲の密封法(ODT)等の使用に際しては特に注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への使用)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に対しては大量又は長期にわたる広範囲の使用を避ける[妊婦に対する安全性は確立していない]。
(小児等への使用)
長期・大量使用又は密封法(ODT)により発育障害を来す恐れがある。また、おむつは密封法(ODT)と同様の作用があるので注意する。
(適用上の注意)
1.使用部位:眼科用として使用しない。
2.使用方法:患者に化粧下、ひげそり後などに使用することのないよう注意する。
(取扱い上の注意)
安定性試験:最終包装製品を用いた長期保存試験(室温、3.5年間)の結果、フルオシノニドクリーム0.05%「日医工」、フルオシノニド軟膏0.05%「日医工」は市場流通下において3.5年間安定であることが確認された。