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外用薬の適量がわかる!
1FTUとは?

医師
こんにちは。前回から2週間分の外用薬をお出ししましたが、調子はいかがですか?

患者
実は、かゆみはだいぶ落ち着いてるんですけど…先生が出してくれた薬、まだだいぶ余ってるんです。半分くらい残ってる感じで…。

医師
半分ですか。処方した薬の量があまり減っていないんですね。もしかして、1日に塗る量や回数を少なくしていませんか?

患者
うーん、1日2回は守っているつもりなんですけど…。枕や髪についたりベタついたりするから、あんまりベタベタ塗りたくなくて、少量ですこーし伸ばす程度にしてました。

医師
なるほど。実際、多くの患者さんが「思ったより薬が減らない」というケースが多いんです。皮膚炎をしっかり抑えるには、一定量の外用薬が必要です。その目安として「1FTU(フィンガーチップユニット)」という考え方がありますよ。

患者
1FTU…詳しく教えてもらえますか?

医師
はい。FTUは軟膏を塗る量の単位です。1FTUは、成人の人差し指の先から第一関節までチューブを押し出した量で、だいたい0.5gくらいに相当します。これで大人の手のひら2枚分をカバーできる量といわれています。
1FTU

医師
たとえば、【片腕全体(手のひら約4枚分)】なら、2FTUほどで1回分の目安になります。1日2回使うと1日4FTU、つまり約2g程度。もし5gチューブをお渡ししている場合、2〜3日で使い切ってもおかしくない計算ですね。
1FTU

患者
なるほど…。片腕だけでもそんなにたくさん使うんですね。私、2週間分の薬をもらってるのに、まだ半分以上余っているのは明らかに少なかったということか…。
医師
そうかもしれません。短期間でしっかり使い切らないと、炎症を十分に抑えきれないことが多いんです。
ただ、顔や陰部など皮膚が薄い場所は、ステロイドの強さや塗る量に注意が必要な場合があります。そういった部位では必ず医師や薬剤師に相談して、薬の種類や強さを調整してください。
ヒドロコルチゾンの部位別経皮吸収率

患者
わかりました。腕や脚なら1FTUを目安にしっかり使えばいいわけですね。
でも、ベタベタするのが嫌でつい遠慮しちゃうんですよね…。

医師

たしかに「塗ったあとベタつく」のは気になる方が多いです。対策としては、例えば

  • 入浴やシャワーの後に塗る(肌が清潔かつ柔らかい状態なので伸ばしやすい)
  • 就寝直前に塗り、すぐにパジャマを着る(塗るタイミングを夜に集中させる)
  • 混合する保湿剤の剤形(軟膏・クリーム・ローションなど)を医師に相談してみる

などがありますね。

もしヒリヒリしたり、どうしても気になる場合は遠慮なくご相談ください。

患者
なるほど、塗る時間帯や剤形を変えることで負担を減らせるんですね。試してみます。

医師
あとは、塗り方としてはのせるように塗るのが基本です。ゴシゴシ擦り込むと刺激になることがあるので、“少しテカるくらい”がちょうどいいイメージ。
試しにティッシュを軽くあてても、薬がほとんどついてこない程度まで肌に留まっていればOKです。処方期間に対して極端に薬が余ってしまう場合は、量が足りないサインかもしれません。しっかり塗れば炎症が早く収まり、いずれ薬の強さや回数を減らせる可能性が高いですよ。
優しく乗せて広げすぎない

患者
はい! まずはしっかり塗って、早めに治したいと思います!

医師
そのほうが結果的に早く楽になることが多いですからね。次回の診察で、また使用状況を教えてください。

- まとめ -

1.1FTU(フィンガーチップ・ユニット)って何?

  • 人差し指の先から第一関節までチューブを押し出した量。
  • だいたい0.5gほどで、大人の手のひら約2枚分に塗れる。

2.どれくらいの量が目安?(実際の使用例)

  • 片腕全体(手のひら4枚分)→ 2FTU(1g)/回が目安。1日2回なら1日2g程度。
  • 5gチューブなら、片腕に使うだけでも2〜3日で無くなる。
  • 部位や症状の範囲によって異なるので、医師や薬剤師に必ず確認をする。
  • 顔や陰部など皮膚が薄い部分は薬の強さや使い方に特別な注意が必要。必ず相談しましょう。

3.塗り方のコツ

  • のせるように塗る(ゴシゴシ擦り込まず、やさしく伸ばす)。
  • 少しテカるくらいが理想。
  • ティッシュを当てて皮膚に付着する程度。

4.ベタつき対策

  • 入浴後や就寝前など、ある程度時間を確保できるタイミングに塗る。
  • 混合する保湿剤の剤形(軟膏・クリーム・ローションなど)を医師に相談。
  • ヒリヒリ感や違和感があれば、自己判断でやめずに医師へ相談。

5.なぜ短期間にしっかり使うの?

  • 炎症を早く確実に抑えるため。
  • 十分に治まれば、薬を弱めたり回数を減らしたりがしやすい。
  • 中途半端な量でダラダラ続けると、かえって治りが遅れる可能性も。

6.気になることは早めに相談

  • 「薬が強いのでは?」「顔に塗って大丈夫?」など、部位ごとの疑問は必ず医師や薬剤師に確認。
  • 「ベタつきが辛い」「ヒリヒリする」など使い心地の不安も含め、遠慮なく相談。